アクセス解析 滞在時間が 0 秒、直帰率が 100%の理由

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アクセス解析の結果を見ていると、滞在(閲覧)時間が 0 秒で直帰率が 100%というデータが含まれていることがあります。

私は、アクセス解析ツールにGoogle analyticsを使用していますが、やはりこういったデータをよく見かけます。

なぜ、「滞在時間 0秒」のデータが記録されているのでしょうか?

この答えは、アクセス解析ツールの”滞在時間”の計測方法に秘密が隠されています。


多くのアクセス解析ツールでは、「あるページの閲覧開始時間」と「次のページの閲覧開始時間」の差分で滞在時間を計測しています。

滞在時間の仕組み

滞在時間の仕組み

検索エンジンなどから、あなたのウェブサイトのページAにアクセスがあったとします。しばらくそのページを閲覧した後に、そのユーザーがウェブサイト内のページBに移動したとします。この場合、ページAの滞在時間は、ページBの閲覧開始時間とページAの閲覧開始時間の差分により算出することが出来ます。

それでは、ページAの後に別のサイトに移動してしまったり、ブラウザを閉じてしまった場合はどうなるのでしょうか?

ユーザーが直帰した場合は?

ユーザーが直帰した場合は?

この場合、次のページの閲覧開始時間はあなたの管理外のページのため知ることができません。

そのため、たとえページAを10分間閲覧していようと、別のサイトに移動されてしまうとアクセス解析ツールは滞在時間を知ることができないのです。

こういった場合は、滞在時間0秒としてアクセス解析ツールはカウントします。

冒頭の”滞在時間が 0 秒、直帰率が 100%”というのは、あなたのサイトのあるページにアクセスしてきたユーザーが別のページを閲覧せずに離脱してしまったことを意味します。

アクセス解析において、”サイトの滞在時間”は重要な指標のひとつですが、こういったアバウトな側面があることを覚えておきましょう。

なお、「Analytics 日本版 公式ブログ: 閲覧時間が 0 秒、直帰率が 100% のページが記録される理由」でもこの件が取り上げられているので、あわせて参照してください。

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2008 年 11 月 15 日 |

カテゴリー:アクセス解析

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