Intel Core i7に見るムーアの法則の限界
Intel Core i7(インテル コア アイセブン)は、2008年11月16日に発売されたx86系のCPUです。
45nmプロセスルールで製造し、後に32nmプロセスルールへの移行を予定しているようです。プロセスルールとは、簡単に(誤解を恐れずに)言えばチップの線幅のことです。
このチップの線幅を細かくすることで、半導体は1年半に2倍という驚異的な成長を見せてきました。これがムーアの法則です。
しかし、ムーアの法則にも限界が見えてきました。チップの線幅を分子の大きさよりも細かくできないという、絶対的な物理的限界です。
この将来起こるであろうムーアの法則の限界について、ウェブマスターとしては何を考えればよいでしょうか?
もちろん、マルチコアのように複数のCPUを並列動作させることによって、性能向上は可能ですが、2つのCPUを並列動作させれば性能が2倍になるわけではないので、ムーアの法則ほどの成長は見込めません。
また、半導体だけでなくストレージ(ハードディクス)の分野でも、この限界はいずれ訪れます。将来的には、これまでのようなストレージの小型化、低価格化は望めなくなるということです。
このストレージの成長の限界は、ウェブマスターにとっては深刻な問題です。
それは、検索エンジン側のインデックスサーバーの増設にも影響を及するためです。
ストレージの成長スピードが鈍化するのに反して、ストレージを必要とするデータの量は、動画投稿サイトなどの影響により飛躍的に増加しています。
これまでのようにインデックスサーバーの増設が出来ずに、データ量ばかりが増え続けた場合、検索エンジン側はインデックスするデータの制限に踏み切るでしょう。
現在は、検索エンジンに自分のウェブサイトをインデックスすることは、難しいことではありません。よほどサイトの構成やコンテンツに問題がない限りはインデックスされます。
しかし近い将来、上位表示の前にインデックスされることが難しくなる、そんな時代が来るかもしれません。
やはり、検索エンジンのガイドラインに則ったサイト構築は大切です。
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2008 年 11 月 27 日 |
カテゴリー:ウェブ全般