クラウドをめぐるパイ争奪戦 Microsoft VS Google、Salesforce連合軍
クラウドコンピューティングの分野で、GoogleとSalesforce.comが提携を結んだというニュースです。
これは、クラウドへの参入を推し進めるMicrosoftに対するGoogleの対抗策と考えられます。
Saleseforce.com社とは、Saasの分野でトップを独走する企業で、「No Software」というキーワードを掲げています。
以前、クローズアップ現代でクラウドコンピューティングの特集があったときも、このSalesforce.com社が大きく取り上げられていました。日本でも、日本郵便と提携を発表するなど話題には事欠きません。
さて、少々ややこしいのですが、クラウドをめぐるMicrosoftとGoogleの争いは、
- [Windows Web Office] VS [Google Apps]
- [Windows Azure] VS [Google App Engine]
となっています。
現在この分野では、GoogleがMicrosoftよりも先行していますが、Web版OfficeやAzureのリリースにより状況が逆転しかねません。
これに危機感を募らせたのが、Saasの分野ではトップを独走する Salesfore.com と法人向けのクラウドサービスではやや遅れを取っているGoogleです。
Salesforce.com は、法人向けのサービスが中心であり、コンシューマーの分野を苦手としています。
一方、Googleはコンシューマー向けのサービスは得意としていますが、法人向けサービスは発展途上です。特に、「Google App Engine」は利用できるユーザーを限定している上に開発言語もPythonのみという状況で、まだまだこれからという段階です。
今回の提携は、そうしたお互いの弱点を補う上で両者の思惑が一致したものといえます。
将来的には、様々なデジタル機器からクラウドへのアクセスが可能になると考えられます。
そうなった場合、オープンプラットフォームになる可能性をもったAndroidを持つGoogleに軍配が上がるのではないかと考えていますが、果たしてどうなるでしょうか?
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2008 年 12 月 11 日 |
カテゴリー:ウェブ全般