ロボットはジャンケンが苦手?
ジャンケンをするロボットが登場したというニュースについて。
ジャンケンをするロボットが来場者をお出迎え、ロンドン科学博物館
ロンドン科学博物館(London Science Museum)に17日、新しいスタッフがお目見えした。来場者をジャンケンで楽しませてくれるロボット、「ベルティ(Berti)」だ。
(中略)
開発したグラハム・ホワイトリー(Graham Whiteley)氏は、自然で直感的に人間と交流できる未来のロボットの開発を目指していると語る。研究の一環として来場者はベルティのジェスチャーが「どれだけ自然だったか」評価するよう求められる。こうしたロボットは事故で手足を失った人のための義肢の開発、あるいは地雷の除去といった危険な仕事での応用が期待されるという。
記事の趣旨からは少し外れますが、個人的には次にどの手(ぐう、ちょき、ぱー)を出すのかをどうやって決めているのかが気になるところです。乱数を使ってランダムに決めればよいのでは?と思われるかもしれませんが、これが中々うまくいきません。
意外に思われるかもしれませんが、コンピュータは乱数が苦手です。擬似的な乱数を作ることは出来ても正確な乱数を作ることは困難とされています。
乱数は様々な場面で必要とされます。わかりやすい例としてTVゲームの”ドラクエ”で考えてみます。ドラクエでフィールドを歩いているとある確率でモンスターと遭遇します。このことをエンカウントといいますが、このエンカウント率は擬似乱数を使って処理しています。あくまで疑似なのでエンカウント率は完全にランダムに見えて実は何かしらの法則性があるのです。
もっとも、ジャンケンやドラクエのエンカウント率のような単純なケースでは、ある程度の法則性があったとしてもほとんど気になりませんが、コンピュータが乱数を作るのが苦手というのは不思議な気がしませんか?
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2009 年 2 月 24 日 |
カテゴリー:その他