SEO対策 リンクについて知っておきたい13項目
リンクはSEOにおいて重要やウェイトを占めています。リンクの扱い次第によって、検索エンジンからの評価は大きく変わってきます。
ここでは、そんなリンクを上手に扱うために知っておきたい項目をまとめました。特に自分でコントロール出来るリンクの扱いについての注意点が中心となっています。
1.アンカーテキストについて
リンクが張られたときのアンカーテキストの内容によってページが関連付けられる、というのはSEOの基本中の基本ですね。アンカーテキストに”SEO対策”というキーワードが含まれていれば、検索エンジンはリンク先が”SEO対策”に関連したページであると認識します。
アンカーテキストにキーワードを含めるという手法は、比較的手軽に対策出来る上に効果が高いのですが、やり過ぎは禁物です。
アンカーテキストの内容が同じものばかりだったり、内容がコロコロ変わったりといった、いかにも不自然なリンクは検索エンジンから高い評価をもらうことは出来ません。
サテライトサイトからのリンクや相互リンクを中心にバックリンクを獲得している人は、どうしてもアンカーテキストに偏りが出てきてしまうので注意が必要です。
2.バックリンクの多様性
バックリンクを獲得する場合、一つの方法に偏らずに様々なタイプのサイトからバランスよく集めることが大切です。
サイトやブログはもちろんのこと、プロフィールページやメルマガ、Q&Aサイト、ソーシャルブックマークなど多種多様なWebページからリンクを受けることで、意識せずとも、リンク元のIPやドメインは分散されますし、アンカーテキストもキーワード入りのものからURLのものまで、様々なリンクの張られ方をします。
こういった多様なリンクを獲得することで、相互リンクをしたり、サテライトブログなどを運用したりしても、検索エンジン側から「人為的にリンクを増やそうとしている」と睨まれる可能性が低くなります。
3.リンクが評価されるタイミングについて
リンクを張り、そのページにクローラーが訪れて、検索エンジン側がリンクを認識してもすぐにそのリンクが評価される訳ではありません。リンクが評価され、検索順位に影響を及ぼすまでにはタイムラグがあります。
経験則として、Googleの場合で5日?1週間程度、Yahoo!の場合で2週間?一ヶ月程度のタイムラグがあるのですが、例外もしばしば見られます。
Googleについては、評価が確定するまで数週間を要することもありますし、Yahoo!に関しても比較的早めに評価されることもあれば、Indexアップデートまで評価されないこともあります。
ここで挙げた期間については、一つの目安として考えてください。
4.相互リンクについて
相互リンクは効果が弱くなったと言われて久しいのですが、やり方次第では今でも効果が実感できます。
一昔前に流行ったような、リンク先の相手を選ばずに、なりふり構わず相互リンクを依頼するようなやり方では、効果を上げることが難しいのですが、相互リンクの相手を、「関連性が強く、リンク集が整備されているサイト」に厳選して行えば、それなりの効果が期待出来るでしょう。
少し古い記事ですが、京都SEOの松尾さんが書かれた、相互リンクの依頼メールの書き方に関する有益な記事がありますので、参考にしてみてください。
5.無料ブログからのリンク
無料ブログをサテライトブログとして運営している場合のお話です。
相互リンク同様に、無料ブログからの被リンクは、効果が無くなってきたと言われるSEO施策のひとつですが、やり方次第では、特にGoogleにおいて効果を発揮します。
無料ブログをサテライトとして運営する場合のポイントは、「定期更新」と「記事のボリューム」の2点です。
出来れば毎日更新を行い、まずは50記事を目指します。1記事当たりの文字数はコンテンツ部分だけで500文字以上は欲しいところです。記事が50記事を越えれば、1週間に1回程度の更新でもいいでしょう。これだけで優秀なバックリンクの供給元になります。
また、無料ブログからリンクを張る場合は、サイドバーからのみでなくコンテンツ内からもリンクを張るようにしましょう。さらに、発リンクが不自然にならないように自分の管理サイト以外にもリンクを張ります。
サテライトブログであるけど、サテライトであることを忘れて有益なサイトには積極的にリンクを張っていきましょう。
なお、サテライトブログはIndexされないと意味がありません。そういった意味で無料ブログを選ぶ場合には、Indexされやすい、Ameba、FC2、はてなダイアリー、といったサービスが特にお勧めです。
6.IP分散について
普通にサイト運営をしていれば、リンク元のIPアドレスは、ある程度自然に分散されていくものなので、基本的には意識する必要はないでしょう。
ただ、被リンク先が全て自分の管理サイトで、その管理サイトのIPアドレスが全て同じであれば、問題が起きるかもしれませんが、この場合はIP分散云々ではなく、自作自演以外でリンクをまったく獲得できていないことに問題があります。
7.フッター、サイドバーからのリンク
コンテンツ内からのリンクに比べると、フッターやサイドバーからのリンクは評価が低く設定されています。フッターやサイドバーから無数のリンクを集めたとしても思った以上の効果は実感できないのではないかと思います。
なお、フッター、サイドバーからのリンクをもっと正確に言えば、
- リンクが集中している
- サイト内で共通のフォーマットを使用している
を満たす箇所からのリンクということになります。
なので、フッターやサイドバーからのリンクでなくとも、上記を満たすリンクであれば評価は低くなるでしょう。
8.有料ディレクトリからの被リンク効果
Yahoo!カテゴリや、Xレコメンド、Jエントリーなど様々な有料ディレクトリがあります。この有料ディレクトリがSEO的に効果があるかどうか、気になっている人も多いでしょう。
有料ディレクトリのSEO効果を判断する最大のポイントは、自分が登録したいカテゴリが検索エンジンにIndexされているかどうかです。Indexされてさえいれば、(とりあえず)SEOの効果は期待できますし、Indexされていなければ効果はまったくありません。
なお、効果が期待出来るといってもビッグワードにおいて順位が劇的に上がる訳ではありません。サイトを開設したばかりでバックリンクがほとんどないようなケースであれば、少しは効果を実感できるかもしれませんが、既に1000本以上のバックリンクを獲得している場合は、目に見えて効果を実感出来ることは少ないでしょう。
有料ディレクトリへの登録よりも、コツコツと更新を続けた無料ブログの方がリンクの価値は高いので、お金がなく時間があるという人は有料ディレクトリに登録する必要はないでしょう。逆に、リンクをすぐに獲得出来るという点において、お金はあるけど時間がないという人は登録する価値があるかもしれません。
なお、「SEOもっと!」さんが有料ディレクトリ5つのサービスを比較されているので、有料ディレクトリへの登録をお考えの方は参考にしてみてください。
9.ゴミリンクの評価
ここで言うゴミリンクとは以下のように、関連性のまったく無いサイト群のリンクをフッターなどに羅列した、見るからに価値の無いリンクのことです。
Googleでは、こういった価値の無いリンクに対して、スコアを0にすることがあります。Googleから価値の無いリンクと判断されれば、何万本張ろうともスコアは0です。一方でYahoo!は、どんなゴミリンクでもとりあえず加点をしているように思えます。数万本のゴミリンクを集めて上位に表示させることは現時点では可能です。
Yahoo!で上位表示されているけど、Googleでは評価が低いページは、こういったゴミリンクが多い傾向にあります。
ただ、いつYahoo!がゴミリンクを評価対象から外してもおかしくはないので、こういったリンクを集めることに時間を費やすことは避けた方がいいでしょう。
10.有料リンクについて
リンクの張られ方にもよるのですが、有料リンクを購入することで効果を挙げることは可能です。
ただ、リンクの購入者側が罰せられるというケースは(現時点では)まず無いのですが、購入したリンクの評価を0にされてしまう可能性はあります。
特に複数の有料リンクを購入している場合は、どのリンクがどの程度の効果を上げているのかが非常にわかりずらいため注意が必要です。評価0の有料リンクを購入し続けているということが無いようにしましょう。
※有料リンクを薦めるものではありません。あくまで自己責任でお願いします。
11.ディープリンクについて
ディープリンクとは、サイトのトップページのみでなくサブページにも張るリンクのことを言います。ディープリンクについては「海外SEO情報ブログ」さんに詳しい説明があるので参考にしてください。
■ディープリンクによるナチュラルリンク構築|海外SEO情報ブログ
このディープリンクは特にGoogleで効果を発揮します。サテライトのサイトやブログを持っているのであれば、積極的にメインサイトのサブページにもリンクを供給してあげましょう。
12.内部リンクでのターゲットキーワードの乱用
いくらアンカーテキストの効果が高いからといって、内部リンクにターゲットキーワードを乱用することはマイナスになりかねません。
特にサイドバーのようにリンクが集中する箇所でのキーワードの乱用は、検索エンジンからの評価を下げるばかりではなく、ユーザー目線でも不自然な印象を与えてしまいます。
サイドバーのようにリンクが集中する箇所からのリンクの効果はあまり期待出来ないので、無理にキーワードを詰め込む必要もありません。
13.関連性について
テーマが関連するサイトからのバックリンクが効果が高いという話を聞いたことがある人は多いでしょう。一方で、「リンク元の関連性なんて関係ないんじゃない」と感じている人もいるのではないかと思います。
少なくとも現時点は、テーマの関連がないサイトからのリンクでも一定の評価はしてもらえます。関連性の無いサイトから大量のリンクを集めても上位表示は可能でしょう。
ただ、関連性の無いサイトばかりから大量のリンクを受けているサイトってどんなサイトなんでしょうか?普通にサイトを運営していれば、自然に関連するサイトからリンクは集まるはずです。
IP分散と同様に、極端な方法でバックリンクの獲得をしていないのであれば気にする必要はありません。
リンクについてのまとめ
(まとめとなっていますが、あまり上記項目と関係がありません…)
リンクについて色々書いてきましたが、SEOを意識し始めると、リンクジュースのことばかりが気になり、「リンクがトラフィックを渡す」という視点を忘れがちです。
「良質なリンクとは?」という問いをよく見かけますが、私の答えは「大量のトラフィックを渡すリンク」です。
これは、トラフィックを渡すことが検索エンジンのアルゴリズムに直接影響を及ぼすという意味ではなく、トラフィックを渡すように張られたリンクは、結果的に検索エンジンから高評価を受けるという意味です。
また、リンク経由(参照サイトから)のアクセスを増やすことで検索エンジン変動時のリスクを回避することも出来ます。
ここで挙げたようなリンクの扱い方も大切ですが、「そのリンクはトラフィックをもたらすか?」という視点を忘れないようにしましょう。
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2010 年 2 月 1 日 |
カテゴリー:seo