直帰率を下げるには? ユーザーが直帰する4つの理由
自分のサイトの直帰率が気になって、直帰率を下げたいと考えている人は多いのではないでしょうか?
そこで直帰率を下げる方法を単刀直入に説明したいところですが、その前にまずユーザーが直帰する理由を知る必要があります。直帰率と一口に言っても直帰する理由はユーザーごとに異なり、対応策もその理由によって異なるからです。極端な話、直帰率が高くても問題が無いケースだってあります。
ここでは、ユーザーが直帰する理由を4つに分類して対応策をまとめてみました。あなたのサイトの直帰率が高い原因はどれに当てはまるかチェックしてみてください。
反射的に「違う!」と判断される
そのページを訪れたユーザーが内容をほとんど見ずに、反射的に直帰してしまうことがあります。こういった滞在時間の短い直帰はコンテンツの内容以前の問題であり、早急に改善する必要があります。
原因としては、「デザインが極端に稚拙」、「レイアウトがブラウザによって崩れている」、「ページの読み込みが異常に遅い」、「目立つ位置にバナー広告が多数配置されている」、といったことが考えられますので、まずは自分のサイトが該当しないかどうか確認してみましょう。
ほとんどのアクセス解析サービスでは、滞在時間の長い短いに関わらず、1ページだけ見て離脱したユーザーを直帰したとカウントしてしまいます。このため、直帰率だけ見ても滞在時間の長短の判断は出来ないのですが、Google Analyticsを使って滞在時間の短い直帰のみを取得する方法が「海外SEO情報ブログ」さんで紹介されていました。
⇒「Google Analyticsで本当の直帰率を計測する方法」
こういった方法で、自分のサイトに滞在時間の短いユーザーが多いかどうかを確認してみてもいいでしょう。
期待していたものと異なるコンテンツ
ユーザーは何かしらの期待(関心)をもって、あなたのサイトを訪れています。ところがユーザーが期待したものと、ランディングページの内容が異なる場合は、ユーザーが直帰してしまう確率が高くなります。
検索エンジン経由のユーザーであれば、検索結果に表示されるタイトルやスニペット、リスティング広告の広告文などから、あなたのページの内容を判断しています。
SEOによって目的のページを上位表示させたり、リスティング広告を掲載したりしても、あなたのページの内容が検索結果に表示されていたものと異なるようであれば、ユーザーはがっかりして直帰してしまうでしょう。
特に、リスティング広告において広告文とコンテンツ内容の相異は大問題となります。リスティング広告経由のユーザーの直帰率が高い場合は、広告の文言とランディングページの内容に整合性が取れているかどうかチェックしておきましょう。
ランディングページで問題が解決
最初に訪れたページ内だけで問題が解決したり、目的が達成できた場合、ユーザーは直帰する確率が高くなります。
例えば、”LPO”という用語の意味を調べていて、検索エンジンから、ある用語集サイトにあるLPOの解説ページにアクセスしたとします。この場合、ユーザーはその解説ページにおいて、LPOの意味を知ることができれば満足してそのページを去っていくでしょう。ユーザーは満足していますが、データ上は直帰とカウントされます。
また、ブログの直帰率が高くなりがちなのもこういった理由によるものです。このブログでは直帰率が80%前後ですが、これはこのブログのユーザーの多くが、新着記事を見ることを目的にアクセスしているためです。関連ページへのリンクなどをもう少し工夫すれば、直帰率を下げることは可能かもしれませんが、それでも70?75%程度が限界な気がします。
ランディングページ内だけで問題が解決するようなコンテンツのページであれば、直帰率が高くてもそれほど気にすることはありません。
導線がわかりづらい
ユーザーの関心とランディングページの内容がマッチしているのにもかかわらず、ページ内の導線がわかりづらいためにユーザーが直帰してしまうケースがあります。直帰率が高い要因として最も問題があるのは、このケースです。
こういった場合は、誘導させたいページへのリンクをわかりやすくするといった対策が必要となります。いわゆるLPO(ランディングページ最適化)と呼ばれるものです。LPOに関しては、こちらのブログが参考になると思います。
まとめ 直帰率の平均に意味はあるのか?
他のサイトの直帰率や、直帰率の平均がどのくらいであるか、気になっている人は多いかもしれません。参考までに言っておくと、私の管理サイト(ブログを除く)の直帰率は35?45%ぐらいです。トップページ経由のアクセスが多いサイトほど低くなる傾向にありますが、概ね40%前後で落ち着きます。
また、いくつか直帰率の平均について取り上げているサイトがあったので紹介しておきます。
ただ、こういった平均値よりも自分のサイトが高いか低いかを考えてもあまり意味はないでしょう。一つの目安にはなるのですが、その値によって優劣をつけることは出来ません。
問題なのは、自分のサイトで提供している商品・サービスにマッチしたユーザーを直帰させているかどうかです。こうしたコンバージョンに繋がるユーザーを直帰させているようであれば、改善策を考えなくてはいけませんが、そうでない場合は直帰率が高くても気にする必要はないでしょう。
最後におもしろい例を紹介しておきます。ターゲットを明確にしてサイトを改善したことによって、直帰率は上がったけど、コンバージョンは増えたというお話です。
⇒ 「フォームの完遂率は、フォーム前の設計で3倍以上変化する、というお話」
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2010 年 3 月 8 日 |
カテゴリー:アクセス解析