Webマスター版 時間管理マトリックス ?緊急でないけど重要なこと
大ベストセラーである『7つの習慣―成功には原則があった!』に「時間管理マトリックス」という考え方が記載されています。我々の時間の過ごし方を緊急度と重要度の2つの軸を基に、4つの領域に大別するというものです。
「第一領域」には、締切のある仕事やクリーム処理、顧客対応などが含まれます。一方、「第二領域」は、勉強会やセミナーへの参加、人間関係づくりなど含まれるでしょう。
“緊急かつ重要“である「第一領域」ばかりに時間を取られていると、今以上の成長が見込めないので、”緊急でないけど重要“である「第二領域」に意識を集中させましょうという考え方です。
この「時間管理マトリック」をWebマスターの行動に当てはめてみました。
第一領域 (緊急であり重要)
ユーザー対応やWebサイトのトラブル対応などがこの領域に含まれます。具体的には、ユーザーからの商品の問合せや見積り依頼の対応、Webサイトにアクセス出来ないといったトラブル対応などがあります。
これらは重要であり、なおかつ緊急に対応する必要があります。
また、検索エンジンからWebサイトのインデックスを削除されたり、Yahoo!検索のアップデートによって大幅に順位が下がったりした場合の対応もこれに含まれるでしょう。
第二領域 (緊急でないけど重要)
ブログの更新や、バイラルコンテンツの企画・制作、アクセスデータの分析、ユーザビリティの改善などがこの領域に含まれます。緊急性はありませんが、Webサイトを育てていく上では、欠かせない重要なものばかりです。
この他、Web制作全般の情報収集やソーシャルメディアでの活動、サテライトサイトの作成・更新なども挙げることが出来ます。
第三領域 (緊急だけど重要でない)
Webマスターの場合は、第三領域の時間は少ないのではないかと思います。突然の営業電話の対応などが含まれるでしょうか。
第四領域 (緊急でないし重要でない)
なんとなく、アクセス解析や順位チェックツールのデータを眺めていることはありませんか?アクセス解析にしても、順位チェックツールにしても目的意識を持ってデータを閲覧しない限り意味がありません。
AdSenseの収益額のチェックなども同様ですね。気になるのはわかりますが、アクセス解析の結果を見てもアクセスは増えませんし、順位チェックツールを見ても順位は上がりません。
まとめ
こうやって見ていくと、Webサイトを成長させていくために必要なことのほとんどが、”緊急でないけど重要“である「第二領域」に含まれていることがわかります。
「第二領域」にどれだけ時間を取ることが出来るかが、サイト成長の鍵となります。顧客対応やトラブル対応はもちろん大切ですが、それだけに追われているとサイトの成長はありません。
特に、Yahoo!のアップデートの度に大きく順位が変動して対応に追われ、時間が取られている人は注意が必要です。確かに、対象ページのキーワードを調整したり、リンクを見直すことで、順位が復活することがあるのは事実ですが、何をやってもしばらくは復帰しないケースもあります。
こういったペナルティ対応に毎度毎度時間を取られるよりも、ランディングページを増やしたり、Yahoo!検索以外からのトラフィックを増やすことで、Yahoo!アップデート時の影響を最小にして、「第二領域」に時間を費やしたほうが賢明かもしれません。
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2010 年 3 月 23 日 |
カテゴリー:ウェブ全般