Bingのシェア拡大は性能よりも宣伝効果が大きい?
Microsoftの検索エンジンBingがアメリカでシェア拡大を続けているようです。8月には米検索市場で10%を突破したという発表がありました。
Microsoftの検索エンジンBing、シェア10%超える
シェア拡大の要因はBingの使いや勝手のよさや検索精度によるものでしょうか?それとも推定8000万?1億ドルともいわれる広告キャンペーンによるものでしょうか?
興味深いのはBingのシェア拡大によって、逆にシェアを落としているのがYahoo!であるという点です。一ヶ月で4.2%もの減少を示しています。単純に考えれば、Yahoo!ユーザーがBingに流れたといえるでしょう。
では、何故Yahoo!ユーザーはBingに流れたのでしょうか?
私は広告キャンペーンによる影響が圧倒的に高いと考えています。そもそも使いやすさや検索精度の高さを期待するユーザーであれば、とうの昔にGoogleを使い始めているはずです。検索エンジンにおける性能の高さに惹かれてBingを使い始めたユーザーよりもキャンペーンに影響を受けてBingに移行したユーザーの方が多いと考えるのが自然でしょう。
検索エンジンの性能に敏感なGoogleユーザーをいかに取り込めるかがBing成功のカギでしょうね。
それにしても、日本ではBingの話題が出る度に、「ちょっと使ってみたけど全然だめだね。」的な発言を目にしますが、日本のBingはデザインが変わっただけでアルゴリズムは(おそらく)Live Searchのままのはずです。そういった意味で今の日Bingで判断しても意味は無いのですが、勘違いする人が多いのも頷けます。
日本で中途半端にBingに移行したのは完全にミスった気がします。
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2009 年 10 月 1 日 |
カテゴリー:microsoft