アクセスアップに有効なキーワードを見つける 10のSEOテクニック

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前回の記事では「検索エンジンの変動にも負けないSEO」と題して、ロングテールの重要性について話をしましたが、今回は、実践編としてロングテールを意識したライティング方法を解説します。


ロングテールは大量の関連ワード(スモールワード)によって集客を図る訳ですが、そのためには、対象となるページ内に様々な関連ワードが散りばめられている必要があります。

アンカーテキストなどの例外もありますが、基本的には、あるキーワードで検索したときに、そのキーワードがコンテンツ内に記述されてないページは検索結果に現れません。

つまり、ロングテールを意識したライティングには、多種多様な関連ワードを知っていることが大切になるのですが、自分一人の知識でライティングしても限界があります。また、その分野の専門家であるが故に見落としてしまうようなキーワードもあるでしょう。

そこで、今回は効果的な関連ワード(スモールワード)を見つける10の方法を紹介します。

1.キーワードツール

関連ワードを調べる上で欠かせないのがキーワードツールです。これは多くの人が利用していることでしょう。その中でも「Google Adwordsのキーワードツール」や「フェレットプラスのキーワードツール」が有名です。

まずは、これらのキーワードツールを使って、関連ワードを抽出していきましょう。

2.キーワードツールのもう一つの利用方法

実は、Google Adwordsのキーワードツールにはもう一つの利用方法があります。それは他のサイトからキーワードを抽出するという方法です。

キーワードツール上の「どのようにキーワードの関連語句を作成しますか。」で「ウェブサイトのコンテンツ」を選択し、対象となるページのURLを入力することで他サイトからの抽出が可能です。

Google AdWords キーワードツール

Google AdWords キーワードツール

以下のページで、詳しい使い方が解説されているので参考にしてみてください。
Googleキーワードツールのもう1つの使い方

3.サジェスト機能

サジェスト機能とは、検索エンジンの検索窓にキーワードを入力したときに、途中から文字の入力を補ってくれる機能のことです。

Googleサジェスト機能の例

Googleサジェスト機能の例

基本的には、よく検索されるキーワードやWebサイト上で一緒に使われることの多いキーワードが表示されます(Googleサジェスト機能のしくみはこちら)。

サジェスト機能で表示されるキーワードは、ミドルワードクラスのものが多いのですが、稀に意外なワードを見つけることが出来るので、一度、ビッグワードやミドルワードを検索窓に入力して、どんな関連ワードが表示されるのかを確認しておきましょう。

4.関連ワード

関連ワードとは、検索結果に表示されるキーワードの組み合わせのことです。

関連ワードの例

関連ワードの例

上記で紹介したサジェスト機能で表示されるワードと同様に、検索回数の多いミドルワードが多いのですが、やはり稀に貴重なスモールワードを発見出来るので、一度確認しておくといいでしょう。

5.地名・地域名

業種にもよりますが、地名を含めて検索されることはよくあることです。

営業範囲の都道府県名や市町村名は、出来れば全て含めたいところです。ただ、フッターに市町村名を羅列するような手法はユーザーから見ても明らかに不自然です。自然な形でコンテンツ内に地名を含める工夫が必要になります。

また、市町村名以外でも、”北部”、”南部”、”関西地方”、など地域全体を表すキーワードも要チェックです。こういったワードは対策しているサイトが少ない分、効果があります。

6.同意語・類義語

Googleでは同意語の認識能力が向上しています。同意語とは、簡単に言えば単語を置き換えても意味が通じるもののことです。

“ホームページ制作”=”Web制作”、”中高年”=”中高齢”、”歯科医”=”歯医者”などがそれに当たります(Googleが認識してる同意語については、パシフィカスさんのブログ記事「進化を続けるGoogleの同義語・類義語検索」に詳しい記述があります)。

例えば、Googleから”歯科医”で検索してみてください。

“歯医者”というワードもハイライトされていることがわかります。Googleでは、”歯科医”=”歯医者”と認識しているということがわかります。

ただ、キーワードとしては”=”として認識しているものの、評価に関しては”=”ではないようです。

どういうことかというと、”歯医者”で検索された場合は”歯医者”で最適化されたページを、”歯科医”で検索された場合は”歯科医”で最適化されたページを上位に表示します。

少々ややこしいので、以下のA、B、二つのページについて考えてみます。

A.”歯科医”で最適化。ページ内に”歯医者”という記述は一切なし
B.”歯科医”で最適化。ページ内に”歯医者”という記述が1箇所あり

ここで”歯科医”で検索した場合は、Aの方がBより上位に表示されるとします。しかし、”歯医者”の検索では、”歯医者”というワードが記述されていることにより、Bの方がAより上位に表示されやすくなるのです(※但し、今後のアルゴリズムの変更によって評価も”=”に近づいていく可能性は否定できない)。

こういった同意語・類義語は、どちらかメインで使用するワードを決めた上で、1回は両方のワードを記述しておくことをお勧めします。

7.略称と正式名称

これもGoogleの同意語・類義語検索と同様に進化してきており、正式名称で検索しても略称がハイライトされることが多いのですが、やはりコンテンツ内にキーワードが記述しているページの方が高い評価を受けます。

コンテンツ内においてメインで使用する言葉は、文章の読みやすさから考えて、略称か正式名称かで統一した方がいいのですが、1回は略称と正式名称の両方を記述しておくといいでしょう。

例:
ファミリーマート(以下、ファミマ)は全都道府県に出店を果たしています。ファミマのスローガンは…

8.一般的に勘違いされているキーワード

一般的に勘違いされて検索されているキーワードがあります。Web業界でいえば、ホームページ制作とかSEO対策などがそうです。

ホームページは、本来の意味がWebサイトのトップページのことを指す言葉ですが、Webサイト全体のことをホームページとして使われることが多くなっています。SEO対策についても同様です。SEOは検索エンジン最適化の略なので、SEO対策という言葉はおかしいのですが、一般的に非常によく使われる言葉です。

こういった話はWeb業界に限らず、どんな業界でもあります。専門家から見れば明らかにおかしいキーワードでも検索需要があるのであれば、積極的にコンテンツに含めていきましょう。

間違ったキーワードを使用することに対して、とまどいがある場合は、以下の例のように、補足などの説明入れてもいいと思います。

例:
サイゼリヤはイタリアン・ファミリーレストランの最大手です。「サイゼリア」と表記されることが多いですが、正しくは「サイゼリヤ」になります。

間違っているから使用しないということは確実な機会損失に繋がります。

9.フッターやサイドバーのみ記載のキーワード

アクセス解析のトラフィックキーワードにフッターやサイドバーにしか使われていないワードは含まれていませんか?

一般的にフッターやサイドバーに書かれたテキストは検索エンジンからの評価が低いとされています。

評価が低い状態でもアクセスがあるということは、そのキーワードをコンテンツ部に含めてあげることで、そのキーワードの検索順位が上昇し、さらなるアクセスアップの期待が出来ます。

10.他の関連ページで検索されているキーワード

ここでは最初に例を挙げて説明します。

神奈川県で賃貸マンションを扱っているサイトを運営しているとします。サブページには、神奈川県内の市町村を配置しているサイトです。

ここで、サブページのアクセスキーワードを解析したときに、ある一つのページでアクセスがあるのに、他のページではアクセスがないキーワードがあった場合は要チェックです。

例えば、横浜市のページのアクセスワードで、”横浜 賃貸 探すなら”があるのに、川崎市のページのアクセスワードに、”川崎 賃貸 探すなら”が無い場合は、川崎市のページのコンテンツをチェックしてみましょう。

ここで、川崎市のページのコンテンツ内に”探すなら”という文言が無いのであれば、”探すなら”という文言を追加することで、”川崎 賃貸 探すなら”というワードでのアクセスが期待できるようになります。

まとめ

ここまで、関連ワードを抽出するための様々な方法を解説してきましたが、最も重要なことは、抽出したワードをいかに自然な形でコンテンツに盛り込むのかという点です。

同じワードを何度を繰り返すのも不自然ですが、関連ワードを散りばめすぎるのもやはり不自然な文章になってしまいがちです。様々な関連ワードをコンテンツ内に記述していくことも大事ですが、おかしな文章になっていないか必ず最後に読み返してみましょう。

また、あくまでスモールワードを狙った対策のため、一つの対策を施してもアクセスが激増するわけではありません。こんなことをする時間が無いという人は、グーグルアドワーズラボの鷲見さんが言うように、AdWordsを利用して時間をお金で買うという戦略もありだと思います。

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2010 年 1 月 25 日 |

カテゴリー:seo

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