SEOでまず1番最初にやるべき事
Twitterの@creatryさんのツイートで興味深いものがありました。
あるサイト担当者からの質問。「SEOでまず1番最初にやるべき事は何ですか?」貴方ならなんて答える?
非常におもしろい質問だと思うので、少し考えてみることにしました。ここでは、新規に立ち上げたばかりのサイトではなく、すでに運用中のWebサイトについて考察してみます。
最初にやるべきは現状分析
SEOというと被リンクを増やしたり、ターゲットキーワードで文章を最適化したり、URLを正規化したり、といった対策を頭に思い浮かべる人が多いのではないかと思うのですが、まず何よりも優先すべきは現状分析ではないでしょうか?
そもそも検索順位というのは、相対的に決まるものなので、現在の状況によって行うべき対策は違ってくるはずです。例えば、超ニッチな商品を扱っているサイトで被リンクの数が数万件あるのに、さらに被リンクを(意図的に)増やそうとしてもほとんど意味がないでしょう。
どんな分析をすればよいのか?
前回の記事「SEOでアクセスアップするためのただ3つの方法」で書いたように、SEOによってアクセスを増やす方法には、主に「検索順位を上げる」、「クリック率を上げる」、「流入ワードを増やす」の3つしかありません。
この中で特にアクセス数に大きな影響を与えるのが、「検索順位」と「流入ワードの数」です。まずはこの2つについての現状を分析してみましょう。
検索順位と被リンクを分析
ターゲットキーワードにおける自分のサイトの検索順位と被リンク数を調べておきましょう。何だかんだいってもやはり検索順位に大きな影響を与えるのは、被リンクです。
リンクの数は、link:コマンドで調べることが出来ますが、無料のSEOツールであるSEOチェキ!を利用することをおすすめします。対象サイトのURLを入力するだけで、被リンクの数はもちろん、インデックされているページの数や主要ディレクトリの登録状況など様々な情報を取得することが出来ます。
さて、リンクの数は自分のサイトの数だけを調べてもあまり意味がありません。ライバルサイトと比較して自分のサイトの被リンクがどういう状況であるかを知る必要があります。
ターゲットとするキーワードの上位サイトのバックリンクの数と自分のサイトのバックリンクの数にどの程度の差があるのかをチェックしてみましょう。
被リンク数が十分な場合は?
被リンクの数が検索上位のサイトと比べて遜色ないにもかかわらず、上位表示を実現出来ていない場合は、リンクの質が低いか、またはサイト内部に問題がある可能性が考えられます。
被リンク数が少ない場合は?
圧倒的に被リンクの数が少ない場合は、抜本的な対策が必要となります。被リンクの数の差が数十倍程度であれば、リンクの質によってカバー出来るのですが、100倍以上の数の差があると、一筋縄ではいきません。
対策としては、自然に被リンクが増えるような仕組みづくり、有料リンクの導入、ターゲットキーワードの変更といった選択肢が考えられでしょう(※有料リンクの購入を薦めるものではありません)。
流入ワードの数を分析
「流入ワード」とは検索エンジン経由でサイトにアクセスしてくる場合の検索キーワードのことですが、この数はアクセス解析ツールを利用して調べることが出来ます。ここでは、Google Analytics の場合を例に説明します。
注目すべきは、キーワード全体におけるTOP10の割合です。「トラフィック」→「キーワード」から、画面右の[表示]で割合をクリックします。
ロングテールを特に意識してないサイトの場合は、TOP10の割合が30%前後ぐらいになるのではないでしょうか?このTOP10の割合が20%以上である場合には、流入キーワードを増やしてアクセスを伸ばす余地が十分に残っているといえます。
逆に10%を切っている場合には、ロングテールによって十分にアクセスを集めていると判断することが出来るでしょう。
TOP10の割合が10%を切っている例:
TOP10の割合が高い場合は?
TOP10の割合が高い、つまり流入ワードが一部のキーワードに偏っている場合には、ロングテールを意識することによりさらにアクセスを伸ばすことが可能になります。
ロングテールでの集客については、以下の記事を参考にしてみてください。
⇒ 検索エンジンの変動にも負けないSEO
なお、ニッチな商品を扱っている場合など流入ワードに偏りがあっても問題がないケースもあります。
TOP10の割合が低い場合は?
TOP10の割合が低い、つまりロングテールによって集客が成功している場合は、流入ワードの中でコンバージョン率の高いキーワードを調べ、そのキーワードの検索順位をさらに上げるような対策をしてあげましょう。
具体的には、コンバージョン率の高いキーワードのランディングページに対して、内部リンクや外部リンクを増やしたり、テキストを対象キーワードで最適化したり、といった対策を行います。
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2010 年 5 月 17 日 |
カテゴリー:seo