こんなSEOしてませんか?やり過ぎ禁物のSEO対策

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検索エンジンは意図的にかつ不自然に検索順位を上げようとする行為を嫌います。特にYahoo!はこの傾向が顕著です。

ターゲットキーワードをコンテンツ内に記述したり、被リンクを増やしたりすることでランキングを上げることは出来ますが、不自然な行為であると判定されれば、効果がゼロもしくはマイナスとなってしまうでしょう。

要はやり過ぎは良くないということです。

さすがに最近ではSEOを意識してキーワードを羅列するようなサイトを見かける機会は減りましたが、知らず知らずのうちに、やり過ぎSEOになっていたということはよくあります。

ここでは、やり過ぎSEOの中で特に注意したい5つを紹介します。

<strong>タグの乱用

<strong>タグはそのページ内で論理的に強調したいキーワードに使用します。

以前は、指定したキーワードの順位を押し上げるような効果があったのですが、現在では、目に見えるような効果を感じることは、ほとんどなくなりました。

むしろ、必要以上に乱用したり、使用方法を間違えると逆にマイナス評価を受けかねません。

まず、<strong>タグを使用するキーワードは1ページ内で、1つか2つ程度に押さえましょう。複数のキーワードに<strong>タグを使用すると強調したいテーマが分散してしまい、強調の意味が無くなってしまいます。

また、1ページ内にターゲットするキーワードが複数出現する場合でも、<strong>タグを使用するのは、最初に登場する1回だけで十分です。

使用しても大きな効果が得られる訳でもなく、使い方を間違えるとペナルティを受けかねない<strong>タグは、使用しないというのも選択肢の一つとして考えることが出来ます。

なお、文章の論理的な強調の意味合いではなく、単に文字を目立たせたい、装飾させたい場合は、<strong>タグを使用せず<span>タグを使用して、CSSで文字の色や太字の指定をするべきです。

alt属性の使い方

<img>タグに使用されるalt属性も<strong>タグ同様に、以前はSEO目的でキーワードの詰め込みが行われました。

特に、alt属性の場合は普通にブラウジングしている分には見えない部分なので、画像とは関係のないキーワードを詰め込みやすいのですが、やはりやり過ぎは禁物です。また、<strong>タグ同様に検索順位を押し上げるような効果も薄れています。

alt属性(alternative text)はその名の通り、画像が表示されない場合の代替テキストとしての役割を持っているので、代替テキスト以外の目的で使用しない方がいいでしょう。

関連サイト同士の相互リンク

フッターなどに枠を設けて、自社の複数の関連サイト同士を相互リンクしているケースを良く見かけますが、これもやり過ぎは禁物です。

相互リンク自体は世間で言われているほど、効果は落ちていません。やり方次第では十分なSEO効果が期待出来ますが、やり方を間違えると問題が発生します。

相互リンクが問題となるのは、以下のような条件を満たす場合です。

  • 複数のサイト間の相互リンクである(目安として5サイト以上)
  • アンカーテキストがターゲットキーワードのみのリンクである
  • フッターやサイドバーのように全てのサイトで同じ位置にリンクがある

これらの条件を全て満たしているような相互リンクは危険であるといえます。マイナス評価は受けないまでも、リンクがゼロ評価されている可能性は十分にあるでしょう。

自社で複数の関連サイトを持っている場合でも、SEOの効果を期待するのであれば、メインとなるサイトを一つ決めて一方通行でリンクを張るのが最も安全かつ確実です。

相互リンクがどこまでOKかという話題に関しては以下の記事が参考になるでしょう。
⇒ 「良い相互リンクと悪い相互リンク、良いフッターリンクと悪いフッターリンク

被リンクの偏り

自然なリンクを多数獲得しているサイトの場合は意識する必要はありませんが、自作自演のリンクの割合が高いサイトの場合は、リンクの偏りに注意する必要があります。

「リンクの位置」と「アンカーテキスト」、この2つの偏りに注意しましょう。

「リンクの位置」とは、ページ内のどこからリンクを張っているかということです。サイドバーやフッターからのリンクばかりになっていないか、コンテンツ内からもリンクが張られているか、という点に気をつけます。

次にアンカーテキストですが、SEOを意識しすぎるとターゲットキーワードのみのアンカーテキストばかりになりがちです。自然なアンカーテキストには、「ページのタイトル」や「URL」、さらには「こちら」、といったキーワードが混じるはずなので、アンカーテキストが同じものばかりにならないようにしましょう。

アンカーテキストの分散については、タイミング良く以下の2つの記事がエントリーされていたので参考にしてみてください。

購読しているSEOブログの数

RSSリーダーに多くのSEOブログを登録している人も多いでしょう。また、精錬雨読やSphinn JapanといったSEOのソーシャルサイトを1日に何度もチェックしている人もいるのではないかと思います。

SEOに関する情報を収集することも大切なのですが、情報収集ばかりに時間を取ってもあまり意味がないでしょう。

SEOは、基本的な知識を身につけたら、あとは自分でサイトを運営してく経験の中で学んでいくことの方が多くなります。情報収集に多くの時間を割いている場合は、購読するブログを限定して、サイトのコンテンツの充実に時間を割いた方がいいでしょう。

突き詰めれば、ニュース系のブログであるSEMリサーチと海外情報系のブログである海外SEO情報ブログだけを定期購読して、あとは、はてブなどのソーシャルメディアで話題になったSEO関連の記事をチェックするくらいでもいいかもしれません。

最後に

キーワードの記述やリンクに関しては、どこまでがOKか、どこまでやるとやり過ぎと判定されてしまうのか、という点が気になるところですが、その判定基準として、大手企業のサイトを参考にするのはやめましょう。

古くから運用されて多数の被リンクを受けているようなサイトと、作ったばかりで大して被リンクもないサイトとでは、フィルタのかかりやすさがまったく異なります。大手サイトでOKだからと言って、あなたのサイトでもOKとは限りません。

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2010 年 5 月 31 日 |

カテゴリー:seo

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